Ojizo_meganeの作品感想置き場

作品についての長文感想や想像・考察を置く予定

ジャンプ+の『やり直し姫は夫と恋したい』を好きな理由

ジャンプ+の隔週金曜日に連載されている『やり直し姫は夫と恋したい』を紹介・推薦します。

8歳の幼い皇女スフィアが主人公。
彼女が政略結婚で24歳の王子アゼルと婚姻を結ぶところから始まる。
困惑するばかりの青年王子アゼルに対してスフィアは何故か満面の笑みでノリノリ。双方の訳は…?
という形で始まる第一話。

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初っ端から青年と幼女の婚姻という始まりに抵抗感はありました。
創作と現実はある程度分けて考えるべきとはいえ、それでも幼年者と成年者の恋愛・婚姻は創作でもキツいと感じる性質です。

加えて自分、今流行りのような転生や人生やり直しの作品って正直好きになれないんですよ。
それは「あっさり生まれ変われるなら1回目の命ってなんだったの?」という点に尽きる。
異世界に迷い込む作品も興味は薄いながら設定の一つとしてありとは思うのですが、転生作品は命の軽視のようでなんか嫌。


というわけで新連載の第一話として読み始めた時点では抵抗感が強かった作品ですが、
第一話ラストで少し興味を持って以降、最新話まで面白く読み続けて今に至ります。
自分が気に入ったのは以下の点。

  • 人生やり直しが世界観設定の一つに組み込まれている。

極秘情報ではあるが転生・人生やり直しについて知っている劇中人物がおり、主人公の存在にある程度説得力を持たせている。

  • 前世の情報を謎解きのヒントとして使っている。

物語の前半は「前世でこうなったのは何故か?」という形で進んでいき、タイムリープ作品やミステリー作品のようにも読める。

  • 転生者である主人公が色々な意味で無力

生まれ変わりにしろ異世界迷い込みにしろ、主人公が万能であったり無双したりする作品が多い印象ですが、本作の主人公は完全に無力。
皇女とはいえ身体年齢8歳かつ末っ子のため権限が薄く、前世の不幸を踏まえて鍛錬もしましたがそれでも8歳の年相応に非力。

  • 悪人や無能者がごく少ない

読み続けるにあたってストレスの少ない理由。
力及ばずな場面はありますが無能な働き者は今のところ皆無と言っていい。これだけで読んでいて気が楽。
そしてちらほら対立する人物は出てきますが、それぞれに最善を尽くした結果であることが多い。
それだけに対立の場面が一層切なくあり、加えて今のところ擁護の余地無さそうな某人物の姿が際立つわけですが。

  • 世界観の作り込みの深さ

劇中で明かされる内容に加え、中々描く機会のない膨大な設定があるとのこと。おまけページや作者SNSでその一端が確認できる。


こんなところでしょうか。
作品コメント欄で「絵が少年ジャンプのイメージと合わない」という意見をちらほら見かけましたがこれは正直否定できない。
丸っこいですもんね。少年向け作品の絵ではないのは確かかと。
ただ少女漫画やレディースコミック系とも違う感じで、エンターブレインあたりの一般青年向けのような印象です。

個人的に好きなキャラはルーエとトレティアとタシオン。
ルーエは第二話で登場するアゼルの師匠。第一話の引きに加えて彼女の姿が読み続けるきっかけになりました。
トレティアはスフィアの姉、タシオンは老齢男性とだけ紹介。詳細は読んでみてのお楽しみということで。
あまり声はイメージしない方なのですが、
ルーエは松本梨香さんで、タシオンは銀河万丈さんの声でそれぞれイメージされました。

単行本で読み返したい作品なのですがインディーズ連載は電子版すら刊行予定がなく、
一方でレビュー数による原稿料ボーナスがあるとのことで、ちょっとでも足しになればとのことで紹介記事を書いてみました。
ジャンプ+インディーズ枠の特性上、今からでも全話無料で読めるので良かったらぜひ。
改めて作品リンク
shonenjumpplus.com

ブログを立ててみました。

 Twitterで色々と呟いてきましたが長めの作品感想を書きたくなり、ブログやnoteの利用を検討。

しかしnoteは文字の装飾など細かいページ設定がやりにくいと聞いたのでブログに。

フォローしている方の様子を見ているとはてなを使っている方をちらほら見かけたのでこれに決定。

 

基本は作品感想など娯楽のみの予定。

時事ネタはTwitterのその場限りで十分かなと。

振り返りたければワード検索で過去の呟きは拾えるし、過去ツイのダウンロードもできるしね。

 

そんな形でよろしくお願いいたします。